ちょっと、俺

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サービスエンジニアと営業の関係とか評価とか

先輩エンジニアから「Shinjinは俺の代わりに現場行って仕事して、面倒そうな工事では隣にいてしっかり取引をまとめて今後の進め方を決めてくれる」という評価がある。その一方で別なエンジニアからは「出張して横に立って話してるだけ、何しにきているかわからない」という評価があるのも知っている。ネガティブな評価を出している人が足を引っ張ろうとし続けているのは、なんか知っているし、普段接していても「あぁ、この人俺のこと嫌いなんだろうな」と敵意を剥き出しにしてくる人もいる。

サービスエンジニアが営業を評価したり蹴落としたりするのと同じように、営業もサービスエンジニアのことを評価する立場にあるというのはあんまり忘れない方がよくて、特定の営業に好き嫌いだけで悪態をついていると、そのうち仕事を干されたりする可能性はそこそこあると思っている。

特定の営業の人やベテランの人には「あの営業の人からは年間で結構仕事もらっていますからいい関係を築いて真面目にやります」という一方で、若手の営業には「お前の仕事はやってやってるんだよ」というような態度で接しているといつか絶対に痛い目を見ると、俺は思っている。

俺のいる部署で同じような仕事をしている人は俺を含めて5人いて一人大体年間3億円くらいの売りが立っているんだが、他の4人に比べて俺の売りは毎年1億〜2億は上振れている。その分サービスエンジニアに出している仕事の量も多くなっているというのは自明で、それを分かってきちんと取り組む人もいれば、それはやっぱりわからないで「あいつの仕事はやってやってる」という姿勢で取り組んでいる人もいる。俺の匙加減一つで1億円以上の仕事が他の人に飛ばされる可能性がああって、俺がそういうカードを持っているのは少しだけ覚えておいてもらいたい。

「好き嫌いで仕事をするな」というのは新卒で入った会社の先輩に教えられたことで、自分が今好き嫌いで仕事をされる立場になって、そうしないことの大切さを改めて学んでいる。

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その後の話がある。

俺のことが大嫌いというか、営業の人が大嫌いで敵意をむき出しにしてくるサービスエンジニア先輩が、俺に対してあまりにも敵意を全開にするコミュニケーションを展開するのでさすがに参ってしまい、彼の上司に「俺はあんなきつい人とは仕事したくないです」というのをソフトに伝えた。

後日上司と面談を持ったサービスエンジニア先輩は「営業なんてエクセルで見積もり作って、客と喋って、酒飲んでるだけじゃないですか?なんで俺がそんな奴らの言うこと聞く必要あるんですか?」と食ってかかったらしい。上司氏は大人なのでしっかりと説明をしたらしいんだが、先輩はいまいち納得はしてくれていないと言っていた。

先輩氏は営業にむき出しにする敵意と同じだけの敵意を客先の担当者に振り向けるので、いくつかの客先から名指しで「あいつはよこすな」と言われている。それでも「あいつはよこすな」と言ってくる客先の工事を取りまとめて、工事後にクレームなしで一発で検収に持ち込んでいる営業の手腕は一切評価することはなくて、そう言うところに営業のセンスとか現場力が光っているのは見逃さないでよく見ておいた方がいいと俺は思っている。

先輩が本当に困った時、現場でひとりぼっちになった時、そういう態度で仕事をしていると、一番最後まで味方でいてくれる営業に見捨てられて、現場で一人で泣きながら仕事することになるのを、まぁまぁ覚悟して営業にキツく当たってほしいと俺は思っている。

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2022年の話。

客先でとんでもなくトラブって、どうしようもなくなって、客先の偉い人も俺の会社の偉い人も全員巻き込んで「さぁ、どうしてくれるんですか?」みたいな会議が開催されたことがある。

客の偉い人「ゴタゴタ言ってないで早く来いや?」

俺「もともとこの日の午後の約束だったのを、よその現場切り上げて、できるだけ早めに弊社のサービスエンジニアは移動しています。それをこれ以上は早めてほしいと言うのは、正直心外ですし、これ以上無理をさせてうちの大事なサービスエンジニアに怪我とかされたら損害が計り知れないので、これ以上の予定の繰り上げはできません」

客全員「…」

弊社全員「…」

俺「あぁ、クビかな」

弊部署で誰も意見できない人の耳にその話が入ったようで、それ以来俺の株が信じられないくらい上がったと噂で聞いた。最後の最後に客と折衝して、一番最後まで寄り添ってくれる営業を自分の味方にしておくの、俺はエンジニアとして生きていく正解の一つと思っている。立ち上げのエンジニアだろうがサービスエンジニアだろうがなんでもそうで、最後まで寄り添ってくれるのは営業しかいないし、地獄まで引き摺り込むのも、また営業なんである。