ちょっと、俺

日常のちょっとしたこと

面倒な仕事は他人に丸投げるべきか

「意欲がない」とか「受け身」というふうに上司に言われている同僚氏の話。

俺が担当の客先でトラブルが発生したけれど、彼の部署が入れた設備なので俺ではなくて彼に第一報が入ってきた。結局担当者である俺に丸投げされて、俺が後始末することになった、それは別にいいと思っている。

でもね、コミュニケーションチャネルとして同僚氏を頼って連絡してきて、なんとかしてほしいと言われた案件であっても俺に丸投げして「あとは頼みます」でコミュニケーションを終わらせていいのかなんか疑問なんですよ。客先へのアナウンスも特になくいきなり俺から連絡が来たら、先方もあんまりいい気分しないと思うんだけれど、それは俺だけの物差しかもしれない。

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さて、同僚氏、ちょっとばかり問題があって、前年比売り上げが大幅減になってしまい組織としてのリカバリープランの提出を求められていて、毎月のように上司と面談してアクションレポートなんかを行っている。

今回の件は俺に後始末を頼んで丸投げたわけだけれど、ここで俺がリカバリーをして部品を売ったり、人を派遣したりすると、俺に紐づいたオーダーになるので彼は第一報の電話を受けただけで、何一つとして彼の売り上げにならないし、ポイントにもならないんである。骨折り損のくたびれもうけとは、よく言ったもんだよ。

100万ちょっとの仕事なんで何千万という売り上げが足りない中でこういうトラブルにかまっていると時間を取られて本来の目標である何千万の売り上げの足しにもならないのは、まぁわかるよ。でも、ここで俺がうまくやっちゃうと、次にトラブった時とか新しい設備が欲しい時、困った時、連絡は全部俺にくるし、俺がその仕事を抱え込んで自分に紐づけたオーダーに変えてしまうと同僚氏の売りではなくて、俺の売りになってしまうよ。

どうやって割り振って、誰と仕事をするか決めるのは営業担当の俺で、「丸投げられるの嫌だから俺がやろう」と思えば俺が完結できる仕事で、同僚氏の出る幕は全くないわけなんだよ。ブラックボックスにして俺が完了できるけれど、いい?

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俺が個人的に思うことは、多少面倒そうな仕事であっても、他人に丸投げたり投げ出したりしないで自分で完了させることが大事で、案件完了までの間に人を使うことがあっても自分がきちんとコミュニケーションチャネルとして取引先と組織の代表としてコミュニケーションを完了させるということが大切なんじゃないかな、ということですよ。

彼の扱ってる部品やサービスは俺が出せば俺の売りになるし、彼が出せば彼の売りになるんですよ。それなら、せっかく同僚氏を頼って連絡してきてくれたのなら、そのコミュニケーションチャネルを生かしながら商売をして、社内にも社外にも自分のプレゼンスを上げていくことが、仕事の第一歩だと思うんですよ。面倒くさそうなことを他人にいちいち丸投げていたら、組織の中でのプレゼンスも上がらないと思うんですよ。

同僚氏に来た依頼のちょっとした処理を営業に頼むなら頼めば俺は喜んで協力するし、彼のポイントでも俺のポイントでもあんまり気にしないんですよ。でも、似たような案件が次に俺のところに来たら、俺が解決しちゃって、彼のポイントにならないんですよ。結果、売り上げが上がらないし、上司と無駄な面談を繰り返して、売り上げを上げてプレゼンスをどうやってあげるか考えないといけないんですよ。そんなことをしているうちに客も「Shinjinさんに言えばなんとかしてくれるでしょ」とか思って俺に連絡するじゃないですか、そしたら俺がよっぽど気を利かせない限りは彼のポイントにはならないんですよ。

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丸投げするのは簡単だけれど、丸投げした後の商売は同僚に全部かっさらわれていくし、それは君のポイントはではなくかっさらっていったハゲタカ営業のものになるんですよ。「面倒くさいな」と思って担当者に丸投げる前に一呼吸だけ置いて「どうやったら自分のビジネスとして取り込めるか」少しだけ考えれば、多分売り上げも回復するよ。

100万そこそこの商売も少しずつ積み上げれば何千万の商売になるんだし、それを積み上げるために自分がコミュニケーションチャネルの一番札を取りに行かないといけないんですよ。競合は社外だけじゃなくて、社内にももっともっとたくさんいるんですよ。

終わり