ちょっと、俺

読者は主に自分のブログ

決断のタイミング

妻がいつも「あの友達は本当に頭が良かった」と言っている友達がいるが、その友達は大学を卒業することなく、安い翻訳の仕事をしながらなんとか食い繋いでいる。当時妻の通っていた大学は、全ての単位を取り終わってから2年以内に卒論を書くというのがざっくりした卒業の条件で、その後何度かの救済を受けたが結局卒論を書くことなく、卒業することなくすでに40代も半ばを迎えた。

卒業を少し渋っていた妻は日本政府奨学金の適用条件が「大卒以上」だったので、その友達よりも一歩先んじてなんとか大学を卒業して日本に来た。その後日本の国立大学の大学院をなんとか卒業、独立行政法人で仕事をし、結婚し、子供を二人育てている。生活はそこそこで、決して貧しいというわけではない。

妻の友達は「大学を卒業する」という決断をすることができずに、その後少しずつ下り坂になり始めた。大卒でもない、高卒でもない、中途半端な立場にあるので、仕事もずっとうまく決められず、安い翻訳の仕事でずっと食い繋いでいる。これまでは首都の激安のアパートに一人暮らしをしていたがその生活も維持できなくなり、地元に帰って細々と翻訳の仕事をしながら生きていくと聞いた。

***

・大学を卒業するという決断

・仕事をするという決断

・結婚するという決断

・子供をもうけるという決断

・転職の決断

どんなに頭が良くても、決断のタイミングをミスったり、決断から逃げていると、その後の人生で逆転していくのは難しいというか、ほぼ不可能という現実が目の前にある。庶民や凡人であるほど、決断をミスるとじわじわと足を引っ張られ、少しずつ人生が後退していく。

自分の子供には大事な決断だけはミスらないように、少しだけ助言をしながら子育てをしていきたいと思っている。