ちょっと、俺

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同窓会の自分を嘘で塗り固めたい

同窓会、一度も呼ばれたことないし、その存在すら確認できていないので都市伝説と思っているんだけれど、もしも同窓会に呼ばれるようなことがあれば、ギリギリ自分が不幸に見えるような感じで人生を塗り固めて参加したいと思っている。

あんまり頭の良くない人が多かった高校の同窓会では「あんまり幸せじゃない自分」「東京へ行った負け組」を演じたいと心の底から思っている。高校時代の友達で今でも連絡先を知っているのは2人しかいないので、多分上手い感じで印象操作できる。

  • 五流の私立大学にギリギリ入学して、卒業して就職した先は田舎のブラック企業(本当)
  • その後外資系企業に勤めたけれど激務とプレッシャーに耐えられなくて逃げるように退職した(本当)
  • 次の会社も外資だけれど先輩からの嫌がらせにあって嫌になってやめた(本当)
  • 今の会社も外資だけれど、給料は下がったし、生活は本当に苦しい(本当)
  • 3社ほど経験したけれど、どこも退職金がないので、転職しても退職金で儲かるようなことはない(本当)
  • 特に技能もないので営業の仕事をしてノルマと数字に追われている(本当)
  • 外国人の妻と結婚して子供は二人いるが、金がなくてインターナショナルスクールには入れられない(本当)
  • ギリギリ都内に住んでいるが、中古マンションのローンの返済や管理費の支払いが本当にきつい(本当)
  • 外資系に勤めているが仕事はほとんど日本語で、英語なんてほとんど話さない(本当)
  • 趣味は漫画とゲームとインターネット(本当)
  • 週末は子供を公園に連れていって、子供の習い事の付き添いで終わる(終わる)
  • TOEIC満点は程遠いので英語は難しい(本当)

こんな感じで、本当のことをできるだけ不幸な感じで人に伝えたいと思っている。人生がうまくいっていない自分の姿を見せて「地元に残ったのは正しかった」と感じて欲しいと思っている。底辺を這いつくばる東京でのギリギリの生活を演じたいと心の底から思っている。

坊主頭、無精髭、ボロボロの私服で同窓会会場に登場して、「金麦よりもやっぱり宴会場の生ビールの方がうまいね」って言いたいが、ここだけが嘘で発泡酒とか第三のビールは飲まない。ものはいいようだが、人から見たらできるだけ不幸な自分を演じたいと思っている。

 

趣味悪りぃなぁ

 

終わり