製造業、外資系ジョブホッパー。
1985年生まれの35歳。
新卒で日系企業に入って「外国行きたいです!」みたいな顔して仕事していたら、インドと北米担当になり、何度か外国に行く機会に恵まれた。その会社は3年ほど勤めて辞めて、その後アメリカ系の外資系企業に転職した。相変わらず「外国行きたいです!」みたいな顔で仕事をしていたので、何度となく海外に行った。7年ほど勤めてその会社を辞めて、ドイツ系の企業に転職したが、社風や人間関係が合わずに半年ほどで退職、現在北欧系の外資系企業で働いている。日系1社、外資系3社に勤めての感想。機械を扱う製造業系の外資系企業を何社か渡り歩いた人の超個人的な感想、職種は営業、職位は平社員。
英語は必須
どの会社でも英語は必須。俺は10年くらい前に受けたTOEICで750点くらい。「まぁいいか」と思ってそれ以来TOEICは受けてないので、今の点数は知らない。会社の業務(問い合わせ、電話、出張)を遂行するのには問題ないレベル。
最近(2020年)は人材難が進行して来て「英語に抵抗のない方」までハードルが下げられたけれど、2012年頃に転職活動していた時には「TOEIC800点以上」とか「英語での実務経験を有すること」とか、割と厳しい条件がゴロゴロ転がっていた。
米系、ドイツ系、北欧系の三社すべて、グローバルで仕事する場合の社内の共通語は英語。
英語ですること
具体的に英語で何をするのか、会社によって業務内容はちょっとずつ違うんだけれど、どこも概ね同じ感じだと思う。俺は職種が営業だけれど、人事とかファイナンスの人は多分英語で別なことしていると思う。
問い合わせ
メールが一番多いけれど、回答が来なかったり少しややこしい話になると直接電話することもある。9:1くらいで「メール:電話」だと思う。問い合わせの時にうまく図面に情報を書いたり、電話で補足したりすると、対応がイマイチな担当者でもうまくやってくれることが多い。
報告
親会社への報告と上司への報告(上司が外人の場合)がメインだけれど、報告も英語で行う。こんな仕事をしているとか、この仕事の達成にはこの人のこんな協力が必要だとか、こういうことをしてくれて助かったとか、そういう報告をする。
他人に対してネガティブな報告をする人が結構いるけれど、ポジティブな報告も入れて行ったほうがいい。「こういうことをしてくれて助かった」とか「協力ありがとう」とか、そういうの。
通訳
外人が来日して営業活動するときとか、海外出張時に人と一緒に行くときとか、展示会期間とか通訳をすることがよくある。日常会話くらいなら問題なくても「日本語で言われてもわからない」みたいなことの通訳をするときも時々あって、そういう時は事前に予習したりしておく。
会社のシステムが英語で動いている
PC、社内のシステム(代表的なのはSAP)、スマホアプリ、全部英語で動いている。意外と引っかかるのが、WordとかExcelの日本語と英語でうまく対比させることができなくて「えっと、あれはなんていうんだっけ」とか「あれはどうやるんだっけ」というのを、時々Googleで調べている。
教育や会社の資料なども全部英語
WebinarとかE-learningとか、全部英語。日本国内で完結している書類は日本語で出てくるけれど、技術資料とか社内でやりとりしている資料とか90%くらいは英語。
英語ができないデメリット
英語ができるメリットはあんまりない、できることが期待されている、もしくはできて当たり前だと思われているので、できるメリットは多分ない。デメリットはたくさんある。
- 偉くなれない
- コミュニケーションの遅延
- 情報の取得にタイムラグが生じる
- そもそも情報が取得できない
偉くなれないのが一番大きいと思う。英語のできない人は会社にゴロゴロいるんだけれど、英語ができなくて偉くなった人は会社にはいない。
個人的に気になること
留学していた人とかはゴロゴロいるんだけれど、帰国子女をほとんど見ない。逆に日系企業とかだと帰国子女をよく見る印象があるんで、この辺の価値観の違いとか職業選択の意思決定の違いとか、どういうことなのか知りたい。