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納期と技術力

最近、日本製の一部の工業製品の納期が信じられないくらい伸びている。普通3か月くらいで納品されるものが、納期1年とか2年で出てくる。

 

そんなの納期じゃ話にならないので、台湾製や中国製に切り替え始めているメーカーが出てきている。納期を優先した場合、正しい判断だと思う、しかも価格も安い。

 

今までは「信頼性」という観点から避けられていた台湾製や中国製だけれど、納期を理由に切り替えて、稼働実績を積んで「信頼性」を構築していけば、日本製は納期が長くて高いだけになるので、市場に対して何のメリットも提供できないから、グローバルなマーケットでは生きていけなくなる日も近いのをひしひしと感じる。

 

売れれば資本力も強化されて、最新の設備も導入されるし、開発にもお金をかけられるようになるので、台湾や中国のメーカーの競争力はもっと上がるだろうし、設備投資や合理化を嫌う日本企業では、台湾や中国に差をつけられるのは明白だ。

 

「納期」が合わせられないというだけで、日本のお家芸である工作機械が凋落する日も目の前まで近づいているのかもしれない。「技術力」に胡坐をかいていると、あっという間に逆転されるぞ。

 

個人的には工業技術に関してだけいうのなら、戦前~高度成長期までに醸成された技術の上に胡坐をかいて「日本の技術がぁ~」とか「日本すげぇです!」と騒いでいるようにしか見えない。工業国としてみると、日本て1.5流どころから2流に落ちて行っていると感じる。

 

終わり