ちょっと、俺

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不況の時にどう振る舞うのかという話

リーマンショック後に積極的に設備投資をして最高峰の輸入機をドンドン投入して、リストラになった機械工を伝手を使って積極的に雇用し、ショックもある程度落ち着いて、消費が爆発的に増えてきた時に納期遅れや品質不良で苦戦する他社を一気に出し抜き成長した会社を知っている。社長の才覚や嗅覚が非常に優れていたとしか言えないのだけれど、不況の時にどのように振る舞って、どうやって次に飛躍するのか、博打ではなく勝算を持ってどうやって適切な経営判断を行なって従業員をまとめるのか、学ぶことは非常に多いと思ってその会社と日々付き合っていた。

 

一方、不況の時に設備を積極的に売り飛ばし、人を積極的にリストラしたのはいいものの、その後景気回復した時に品質不良や納期遅れを連発しまくり、競争力のある商品まで一気に競合に持っていかれ、マーケットに取り残され青息吐息となっている会社も知っている。設備の納期が1年とか2年かかるものを扱っていると「景気回復した!」と思ってから設備投資をしても、往々にして遅い。

 

コロナショックで今後どのように日本企業が振る舞うのかわからないのだけれど、中小企業こそ設備投資、それができなければ教育や国家資格の取得などの人的投資に時間やお金を振り向けるのも作戦の一つではないかと、以前見た会社を見てそんなことを感じる。

 

終わり