大企業に務めたことはないんで、大企業に勤めるメリットはよくわからないんですが、10年くらい中小企業に勤めている私が感じる中小企業のメリット。
ちなみに、私が勤めた一社目は従業員100名前後のメーカーで、2社目は従業員50名程度の専門商社(米系企業の日本法人)です。その二社に勤めてみての感想ですね。
経営者や幹部との距離が近い
前の会社でも今の会社でもアポも何もなく社長に突撃訪問はできたし、そこまで頻繁ではないですが、月に一度くらいは社長と飲みに行くこともあります。大企業だとそう簡単に社長をはじめとした経営陣と会うこともできないと思うんで、こういうところは中小企業のメリットだと思います。
ルールが少ない
大企業に勤めている人を見ていて大変だなと思うのは、ルールの多さです。あれをしてはいけない、これをしてはいけない、こうしなくてはいけない、こうでなくてはいけない、といった具合に沢山のルールを見ます。
中小企業だとコンプライアンスなんてあってないようなものなので、ルールはもちろんありますが、大企業のようにルールでがんじがらめにはされていません。のびのびと自由に動くことができます。
色々なことができる
大企業は細かく分業化されていて、幅広く色々なことはしていない印象がありますが、中小企業なんてそこまで細かく分業化されていません。一人の人間にいくつもの役割があって仕事をしていくので、色々なことができます。
前の会社では、設計、製図、現場監督、組立、製造、国内営業、海外営業と幅広く色々なことをやりました。その分中途半端というのもありますが、色々な仕事に挑戦していく中で自分の特性を見極めるということも可能です。
今の会社では営業の仕事がメインですが、時々採用の仕事をしたり、サービスみたいなこともするし、マーケティングみたいなこともします。部門間を渡り歩かずに幅広く色々な仕事をできるというのは、中小企業ならではです。
出世レースがそこまで厳しくない
大企業なんかは遠くから見ていると熾烈な出世レースを繰り広げているのを見ます。後輩の方が先に出世したりしてる人とかを見るし、出世街道を邁進している人なんかも見ます。足を引っ張ろうとしている人も見るし、僻みとかやっかみもすごいなと思います。中小企業ではそこまで熾烈な出世競争は行われていないので、出世についてはのんびり構えている人が多いと感じます。
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他にもいろいろあると思います。
もちろん中小企業に勤めるのはメリットばかりではありません。福利厚生なんかは大企業よりも弱いし、給料も大企業ほど高く設定されていないところがほとんどです。社長がオーナーの場合は基本的に会社は社長のものなので、社長の一声で色々なことが決まるし、社長と一般社員との生活が著しくかけ離れている場合があります。
就職活動を真面目にしなかったというのもあるのですが、私はそれでも中小企業で働いていてよかったと思えるときも多々あります。
終わり