柔道部物語最強のライバル、西野新二を紹介したいと思います。
西野新二
三五の最大にして最強のライバルの西野です。
三五の初期のライバルである天才樋口に練習試合では敗北するものの、樋口を引退に追い込む大けがを負わせます。樋口なき後の『柔道部物語』最強にして最大のライバルが西野です。
伝説は枚挙にいとまがありません。
- 腕が太すぎて合う柔道着がない
- 世界2位の選手に高校生ながら勝利
- 持ち上げてひっくり返すという、技ではない技で一本勝ち等
僕が一番好きなシーンはこれ ↓
『柔道部物語』 小林まこと
このシーンを見たすべての読者が西野に同意したことでしょう。僕も全くの同意見です。
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西野は顧問の先生に悪態をつくし、日ごろから暴挙を繰り返し、ついに顧問の先生は胃潰瘍になって寝込んでしまいます。そこへお見舞いに行った西野は、西野なりの先生への感謝の気持ちを表します。
『柔道部物語』 小林まこと
先生には悪態をつきますが、きちんと感謝をしています。
「しかし今の俺にゲロ吐きながらもバカヤロウっていてくれるのは、あんただけだな先生」「そして今まで一番俺を誉めてくれたのもあんただ」
『柔道部物語』 小林まこと
口は悪いですが、孤独な西野は鈴木先生に誰よりも感謝しています。鈴木先生が入院しているときに代わりに来た顧問には目もくれませんが、鈴木先生のもとへはしっかりお見舞いに行き、感謝の言葉まで西野なりに送っているのです。
西野は金鷲旗の決勝戦で三五に一本負けをしますが、その前に手をついて背負いをこらえようとしてケガをしてしまいます。心配する鈴木先生に、その気持ちに涙する西野。最終的に和解できたのかわかりませんが、こういう師弟関係もありなのかもしれません。
『柔道部物語』 小林まこと
この、西野の最後の涙にはやられました。こういう、完全無欠・最強クラスの悪役が出す人間らしさっていいですね。
西野はいつまでも柔道に燃えているし、ちょっと不器用ですがきちんと恩師には感謝を表しています。やり方に間違いはあったのかもしれませんが、最終的には三五ともいい友情を作り上げることができたとも思っています。
おしまい
PS:柔道部物語実写版を作るとしたら、西野役は大野翔平さん以外の配役はないでしょうね。