死刑囚の人権の話の好きな人たちが多いけれど、私は死刑賛成派です。
日本では裁判で死刑判決を受けても、いきなり銃殺されるわけではなくある程度の年月が経過してから死刑が執行されるのを見るといつも「死刑囚って(死刑囚に殺された人に比べるとずっと)幸せだな」と思っています。
殺された人たちは、家族にお別れを言う時間もなく、子供の成長を見守ることもできず、親を看取ることもできずに、いきなり殺されます。予定された死ではなく、他人によって強制的にもたらされる突然の死です。かわいそうですし、無念だろうと思います。
一方の死刑囚は、行動に制限はかけられるし、毎朝いつ呼び出されるかという恐怖に怯え続けることがあっても、死刑という判決が出てから執行されるまで一定期間の猶予が与えられています。死刑執行までの期間という限られた期間ではあるものの、弁護士に面会する時間、犯した罪や人生を振り返る時間、家族に面会する時間、子供の成長を見守る時間、家族へのお別れ等、死への準備を進める時間が与えられます。
死刑囚に殺された人々に比べて、死刑囚ってなんて幸せな形で人生を完結させるんだろうと、いつも思っています。死刑は取り扱いに多くの注意を要する問題ですが、死刑囚に十分な時間を与えているという点で、私は日本の死刑制度上の死刑囚は恵まれていると思っています。
終わり