この記事は「合唱コンクール」という中学生の誰もが経験するイベントを罰ゲームだと思い続けていた男が書く記事です。合唱コンクールについて一つも肯定的なことは書いてありませんので、ご承知ください。
家の目の前が中学校なので、いつも中学校の前を通って通勤している。毎年新学期が明けてしばらくすると合唱コンクールの練習が始まる。大人になってから見ると、「あぁ、罰ゲームだなぁ~」としか思えない。
やりたくもないのに朝練に駆り出される。
早く帰りたいのに放課後も練習に駆り出される。
音楽の知識も何もないのに、やたら張り切って空回りする担任。
もともと嫌いな音楽の授業も合唱の練習でさらに嫌いになっていく。
そもそも、連帯感とか、協調性とか、そういう意識があまり高くないので、無理やりそういうのに巻き込まれるイベントが嫌い。
歌も下手なので、人前で歌いたくない。
僕はもともと協調性とか連帯感というのがあまり好きではないので、こういう風に感じてしまうのかもしれないんでだけれど、僕のようにみんなとうまくやっていけない人だっているし、だれもがみんな上手に歌を歌えるわけじゃないんだから、合唱コンクールという強制イベントは本当に嫌だった。
ちなみに担任から「やる気がないなら帰れ!」と言われたので本当に帰ったところ、翌日こっぴどく叱られたのは事実です。
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何年か前に、合唱の練習を一所懸命している歌声が聞こえる学校へ堂々と遅刻していく生徒を数人見た。どういう心境だったのか、どういう意図があったのか、なぜなのか、そもそも分からないんだけれど、「頑張れ!」とエールを送りたい。
みんなとうまくやっていけない人や、反抗したい人なんて、いくらでもいるさ。
おしまい