自分の子供が就職先に迷っていたら「一人でも従業員が多くて、一円でも売上高が高くて、一円でも資本金が多くて、給料が少しでも高い会社を選びなさい」とアドバイスすると思う。「どうしてもその会社じゃないと実現できないことがある」とか「強力なコネを持っている」というような事情でもない限り「できる限り大きな会社に行きなさい」とアドバイスすると思う。
これは俺が経験した例なので「もっといい中小企業いっぱいあるよ!」って言われればそこまでで、反論もいくらでも出てくるんだろうけれど、中小のオーナー企業は思っているよりも理屈や道理なんて通じない世界。これは俺の昔いた勤め先の場合。従業員100人くらいの全国・世界展開している中小企業(埼玉・静岡・名古屋・鈴鹿・神戸・福岡・インド・タイ・インドネシア・中国)。
会社の要職を固める人たち
- 創業者の子供が全員入社
長男:社長候補(アル中)
次男:技術部長(行きたくない案件は絶対に行かないで投げ出す)
三男:製造部長(事務仕事が壊滅的にできないので請求や支払いを滞納させる→請求の滞納でアメリカの現法潰してる)
長女:財務部長(何もわかってないけれど文句は言いたいので、従業員が持ってくる出張精算にはケチつける) - 総務部長:コネで入社したおばさん(何もわかってない)
中小企業で起こること
- 会社のETCの時間を全部チェックして、勤怠の整合性をチェック。
- 出張精算などを少し貯めてしまうと「そんなにたくさんの現金は会社にありません」といきなり怒られる。
- 出張精算を返す封筒は他社から来た封筒の再利用で、封筒に直書きで明細が書かれている。
- 「会社の金で海外行ったんでしょ!?」っていきなり財務部長に怒られる。中国やインドのような過酷な環境に行った従業員に対して、その暴言である。
- 海外出張90日後に出張精算出した数日後にいきなり規定が変わり次回から半額に減額。
- 半額になる前の出張の日当も恥ずかしくて取引先の人にはいえない額(3,000円/日)
- 朝令暮改でルールが変わるなんていうのは日常茶飯事。
- 創業一族の「俺様がルール」で、絶対に逆らえない。
- 逆らってクビになった人も何人かいる。
- 社長候補の長男が毎朝朝礼で30分以上演説。
- 社員旅行は創業者一家の家族旅行(欠席不可)。
- ずっと付き合ってきた商社とかも「気に入らん」とか言って、いきなり切る。
いいことも(少し)ある
- 取引先の地元地銀や信金からの信用が厚い。
- 慣れてしまったり、気に入られると、割とぬるま湯でいつく人はずっといる(いきなり掌返されてクビになることもある)
- とにかく給料が安いので貧乏に対する耐性がついて、節約が身につく。
- 経営者が近くにいるので伝え方ではうまくプロモートされる。
- とにかく人がいないのでいろんな仕事ができる。
悩んだら大企業いけ!
中小企業から大企業にのし上がるのは想定を超えてハードルが高いので、新卒というカードを使える時にできるだけ大きい会社に行った方がいい。これが「地方」中小企業とかになると、地方で就職先もないのに中小企業の意味のわからなさに振り回される人生になるので、悩むまでもなく大企業一択だと、悩んでいる人は覚えておいてほしい。
終わり