国際結婚10年目である。我ながらよく続いていると、奇跡的だと思う。これは俺の持論でしかないことだけれど、若い頃からなんとなく感じている国際結婚を維持していくコツ。二つしかないんだけれどね。
この二つのどちらかを満たせないと、結婚生活を維持するのはちょっときついんじゃないかと思う。
- どちらかの母語でコミュニケーションを取る
- どちらかの母国に住む
どちらかの母語でコミュニケーションを取る
俺んちはほぼ全ての家庭内のコミュニケーションは日本語だ。妻は自分の母語、英語、日本語全部でコミュニケーションができて、俺も日本語と英語ならいけるんだけれど、知り合った時からずっと日本語なのでなし崩し的にずっと日本語でコミュニケーションをとっている。
これがお互いにとっての第三言語である英語でコミュニケーションしてたら、多分どこかのタイミングで別れていたんじゃないかと勝手に思い込んでいる。何かあった時にお互いの言い分が微妙に空回りしちゃって、そのストレスがお互いに少しずつ積み上げられるような気がしているんですよ。
どちらかの母国に住む
独身で生きているうちは行政や地域の人との関わりが少ないからあんまり気にならないんだけれど、結婚したり、子供ができたりすると、行政や周囲の人との関わり合いが増えてくる。独身の頃は所属している組織(大学や会社)がサポートしてくれることで事足りるんだけれど、家族のことになると組織のサポート外になってしまう。
外国語を読み解いて手続きを進めていくのは、結構負担になる。どっちかの母国に住んでいれば多少煩雑な手続きでもうまく進められるし、暗黙のルールなども理解できていてうまく処理できるので、どちらかの母国に住むというのは、国際結婚を維持していく上では大事なことだと思う。
うちは日本語で話して日本に住んでいる
うちは日本語で話していて日本に住んでいるので、コミュニケーションや手続きのエラーが比較的少ない方だと思う。
友人には、お互いの第三言語である英語で話してオーストリア(奥さんの母国)に住んでいる人がいるので、これも正解のやり方の一つだと思う。
別な友人は、どうやってコミュニケーションしているのかわからないけれど、日本(旦那さんの母国)に住んでいるという人もいる。奥さんがフランス人で旦那さんは日本人、奥さんは日本語がそこまで上手じゃないけれど、旦那さんもフランス語も英語もそこまで上手じゃないので難しい決定とかの合意をどうやって形成しているのか、割と謎。
他にも国際結婚のサンプルはいくつか知っているけれど、みてみると
- どちらかの言葉で話している(or英語)
- どちらかの国に住んでいる
このケースが本当に多いと思う。
英語で話して東南アジアに住んでいるとかなら、多分離婚してた
お互いの第三言語である英語で家の中のコミュニケーションを行って、お互いになんの所縁もない東南アジアとかに住んでいたら、多分離婚してたと思う。これがEU域内とか北米とかなら話が少し変わって結婚生活を努力の上に延命させることができるんだろうけれど、その地域を出てしまうとかなりきついと思う。
国際結婚は離婚率が高いと言われているけれど、今一度自分が置かれている環境とか家の中でのコミュニケーションを見つめ直してみると何か変わるかもしれない。
おしまい