ちょっと、俺

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『三千円の使いかた』

原田ひ香さんの『三千円の使いかた』という本を読んだ。

御厨家とその周辺にいる人たちの生活と、ちょっとした金策についての物語だ。資産形成の話、中年フリーターの話、老婆の年金の話、熟年離婚の話、奨学金の話などを、御厨家の人々やその周囲の人を交えて、物語は進んでいく。最後は割とハッピーエンド。

奨学金の話は誤解を招くんじゃないかなという、おっさんの雑な感想。御厨美帆の恋人の翔平は大学時代に親が勝手に借りていた月々12万円の奨学金の返済で550万円の返済を抱えてしまう。金利は3%で毎月3万円ずつ20年間返していく。

俺が奨学金を借りていた20年前でも奨学金の金利は1.0%少しなので、3%の金利は高すぎる。銀行から借りたのか、学生支援機構から借りたのかわからないが、本人の同意なしにそんな奨学金組めないんじゃないかと、俺は思うし、親子間であっても詐欺だと思う。

その奨学金をどうするのか、結婚をどうするのかは話を読んでみてのお楽しみなのだが、俺が親だったら本人がどんな人物であろうと、結婚は絶対に認めない案件だろうな。お金にだらしなく、詐欺まがいのことをするような親を持っている子供との結婚は絶対に認めない。将来、子供にも自分にも、お金がらみでどのような災難を振り撒くのか、全く想像がつかない。

おしまい