先日家に遊びに来た友人が、インターネットのいろいろなところで影響を受けたようでお金の話が始まってしまった。
- ideco始めた方がいいよ!
- 積立NISA始めた方がいいよ!
- 投資した方がいいよ!
と、そんな話になった時から、なんか少しモヤモヤしている。あんまりお金の話とかをするタイプの友人ではなかったので意外だったというのが大きい。
俺んちも投資とかに振り向けているお金はあるけれど、500万くらいまでの現金はいつでも出せるような形で用意しておこうというのを何となく決めている。理由はいろいろあるんだけれど、投資の待機資金ではなくて、家族的な事情。
- 妻が外国人なので、家族に何かあったときにすぐに帰国できるくらいの現金は手元に用意しておきたい
- 俺も東京生まれの東京育ちではなく、両親に何かあったときには仙台までの複数回の往復が発生するので、手元にある程度の現金は用意しておきたい
- 三人兄弟だけれど、兄は多重債務、弟もちょっと経済的に不安定なので、親に何かあったときにお金のゴタゴタを解決しないといけないのは多分俺だと思うので、やっぱり現金が必要
- 将来的に父から相続する資産があるので、それをシームレスに引き継いでいくにはやっぱり手元に現金がないとうまく相続できない
と、そんな感じで、500万くらいの現金は常に持っておかないとダメかなと思っている。株とか投信にもっと資金を振り向けて現金の割合を下げても何とかなるとは思うんだけれど、やっぱりデメリットも相応に多いと感じている。
- 流動性が現金ほど高くない
- 積立NISAや投信、貴金属なんかはある程度時間を味方につけないと成長しないので、短期で解約していたらメリットがほとんどない(もちろん常に暴落のリスクはある)
- 暴落のタイミングと現金が必要なタイミングが重なると現金化する心理的なハードルが高くなる
- idecoは引き出しに強い縛りがあるというか、若いうちは引き出せない
こういう感じで投資と現金の長短を考えて、俺は500万くらいの現金はいつでも出せるようにしておこうと決めている。これからも成長を見込めたり、配当金を出し続けてくれる株式とか投信を、ある程度発生が見越せて準備もできるライフイベントのために、わざわざ切り崩したいとは思わない。
身の丈、ライフスタイル、家族構成とか、そういうのにあった投資とか資産形成のスタイルがあると思うので「ネットでこう言っていたから、俺もこうしよう!」とまるっと真似をするのはもしかしたら自分自身にとってリスクなのかもしれない、というのは少しくらいは考えて投資とか蓄財を進めていきたい。
家を買うのでガッツリお金が出ていっちゃったので、もう一回現金の積み立てはやり直しになるんだけれどね。
終わり