ちょっと、俺

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夫婦別姓の我が家の話

こんなニュースを読んだので、コメントしたい。

news.yahoo.co.jp

我が家もこの記事の著者と同じ事情(国際結婚)で夫婦別姓なんである。

夫婦別姓を選んだ理由

単純に手続きが面倒くさかったから。

妻の国では夫婦別姓が認められていて、結婚しても苗字を変える必要がなくて、逆に苗字を変えてしまうと帰国して手続きしないといけないとか、色々な届をやり直さないといけないとか、いろいろ面倒くさいというのが分かって、夫婦別姓で行くことに決めた。

結婚してそろそろ10年だが、ずっと夫婦別姓で生きている。

他の国際結婚の人と話をしてみると、結婚と同時に姓を変えている人は7割くらいで、うちのように別姓を選んでいる方がどちらかというと少数派のような個人的観測。どこで結婚したかとかどの国の人と結婚したかという事情も人それぞれ違うので、うちみたいに「面倒くさいから」という単純でおバカな理由を筆頭に夫婦別姓にした人の方が少ないと思っている。

子供の名前や苗字

子供は父親である俺の苗字を名乗って、純日本人のような名前が付いている。妻もそれで不平はないし、妻の両親も、俺の両親もそれについてはなんとも思っていないようだ。戸籍上の登録名も、妻の国でも、日本でも俺の苗字で登録されている。

夫婦別姓で困ったこと

俺は特にない。

記事内ではこんなことを言っている。

>>夫婦で引っ越しのあいさつなどに行った際など、「筆者たちは夫婦別姓なので、筆者の名字は〇〇ですが、夫は△△です」と、「夫婦別姓」であることを説明しなければならない場面があるのです。

 こんな面倒くさい説明をいちいち引越しの挨拶なんかでしないし、こういう面倒臭い説明をする人が近所に越してきたら「面倒臭そうな奴が来たな」としか思わない。事情も何も知らない人にいちいちそんな面倒くさい説明しないし、自分から進んで話すことでもないと思っている。

夫婦別姓をやって10年近くなるが、いちいちこんな説明したことないし、こんな説明を求められたことすらない。引っ越しの手続き、出産、保育園の手続き、保険の手続き、子供の習い事の手続き、そういう場面でも一度も説明を求められたことがない。レストランの待合の名前や、宿の予約なんかは、全部俺の名字でとってしまうけれど、それで店員から突っ込まれることもほとんどない。

妻の母の話

ちなみに、かのメルケル首相も「夫婦別姓」。しかも、現在の夫ではなく、離婚した前夫の名字を使い続ける形での「夫婦別姓」です。多くの日本人にとっては不思議に映る選択ですが、物理学の博士号を持つ研究者としてキャリアを積んでいたメルケル氏は、離婚してもあえて旧姓に戻さず、再婚してもそのまま名字を変えないという選択をしたのです。

 妻の母はメルケルと同じような感じ。

山田  花子(出生名)

↓結婚

山田 佐藤 花子(佐藤は旦那の苗字)

↓離婚

山田 佐藤 花子(旦那の苗字を生かしたまま)

↓再婚

田中 佐藤 花子(出生児の苗字を消す)

↓死別

田中 佐藤 花子(以後この苗字)

という感じで、出生児の苗字は残っていない。どうなのかなと思うんだけれど、本人はあまり気にしていないようだ。

 

妻には母親の連子と父親の連子の兄がそれぞれいる、苗字もバラバラ。

母方の兄

佐藤 太郎

父方の兄

田中 次郎

 

ちなみに妻本人は

田中 洋子

みたいな感じの名前で、父方の苗字で生きている。

 

「苗字ってなんだろうな」と思うには、不思議すぎるほど不思議な家族であるんだけれど、こんなこといちいち友達や知り合いに説明したりはしない。

選択的夫婦別姓でいいと思うよ

夫婦別姓で10年近く生きてきて、これと言った不都合や不具合を感じていないので、一度仕組みが出来上がれば浸透するのもわりと早いんじゃないかと思っている。俺は選択的夫婦別姓でいいと思っているんだけれど、そこまでアクティブに活動しようと思っていないし「できればいいんじゃねぇの?」くらいにしか思っていない。日本人と結婚していれば「面白そう」という理由で俺の苗字を変える方を選んでいたと思うくらいには、ふざけているし。

そんな感じで、少し変わった俺の周りの名字事情でした。

おしまい