ちょっと、俺

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西暦2100年

「地球はあと3年で消滅します」とか「隕石がぶつかって壊滅的な被害を受けます」というときに「せめて地球という星があったことを遺したい」という科学者や人類の希望として、ボイジャーみたいな宇宙船を何隻も用意して、植物の種子とか単細胞生物や昆虫を満載に詰めて、メディアの中にもいろいろなデータを詰めて、極薄の石板とかにいろいろな情報を書いて、自己修復可能なAIを操縦士にして、宇宙に放出。

何十年も何百年もかけて、操縦士のAIが水と温度が最適で大気もいい感じの星を探して無事に着陸。地球から持ってきた種子は芽を出し、花をつけ、少しずつその勢力を広げていく。虫や単細胞生物は水辺で少しずつその数を増やしながら少しずつ増殖していく。何千年も何万年もかけて、その星に適応した形に進化していき、やがて文明が発達したときに「おかしいな、この生物だけはどうしても遺伝子が解析できない」という生物が存在していることに気づく。

生命の起源を辿っていくとそこには不思議な宇宙船、意味のわからないメディア、謎の文字が書かれた石版が多数存在していた。「なんだこれは?」という謎を持った別な惑星の人類がその謎を解くために宇宙へと旅立つ。

何十年、何百年という探索と研究の末に、過去に地球という非常に高い文明を誇った星があったことがやがてわかったが、その星は今はもうない。星があったという証明を残すために託された宇宙船の中の情報や生物だけが、地球という星の証人となるのである。

タコは地球外生命体ではないかという話とこの前読んだドラゴンボールのピッコロ大魔王の出自を調べた時に、こんな話も何百年か何千年かしたら現実になるのかもしれないということを考えている。