前の会社の話。
個人的な備忘録的な何か。
- 米系の機械メーカー
- 最大の製造拠点はアメリカ、ついでドイツ
- 自動車に大きく依存(70-80%)
- 自動車についで航空機/建機
- ガソリンエンジンに大きく依存
コロナショックの煽りを真正面から受けて「かなりやばそう」というのを風の噂に聞いた。
3年くらい前からあんまり明るい未来が見えなかったところに、コロナウィルスがとどめを刺しに来たようだ。
コロナショック前に見えていた予測としては:
- 最大の依存先である自動車会社が2020年以降の設備投資計画未定
- 自動車の電動化による産業構造の変化
2020年度については既に財政を緊縮させることが決まり(コロナ以前に決定):
- 経費カット30%
- 残業の禁止
コロナショック後は:
- 休業の導入:週休4日
- 給料カット:15%/月
- 製造拠点であるアメリカの工場が止まっていてそもそも輸入ができないため、仕事にならない。
私が昨年辞めた時で考えてみると:
- 年収:約750万
- うち残業代:約100万円/年
- うち賞与:約200万/年
- うち給与:約35万/月
- 残業がなくなる:−100万
- ボーナスもあまり期待できない:−200万
- 給与15%カット:−5万/月、−60万/年
- 最悪のケースでの想定年収:390万
- ボーナスが100万出ると考える想定年収:490万
- ボーナスが満額出る場合:590万
最悪のケースを迎えた場合、年収がほぼ半分になる。
残っていたらと思うとゾッとする。
生活にダイレクトに影響しただろうな。
この次に待っているのはボーナスのカットと人員整理であるのは、硬いかなと思っている。
納期が8ヶ月〜1年くらいの製品を扱っているので、どんなに遅くても6月頃までに受注していないと2020年の数字に入ってこない(12月決算)。そしてここへ来て北米の製造拠点の閉鎖と自動車会社の減産なので、どう考えても明るい見通しがない。現金でも潤沢にあれば別だけれど、数年前に内部留保は全部使ったと聞いている。
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ここ何年かの経営判断も今の結果を作り出しているんじゃないかな。
- 会社の内部留保を全て使って廃業した会社を買収
- その会社は未だに黒字化できず運転資金を親会社から援助してもらっている
- 人員は減っているのにオフィスは拡張して固定費は上がっている
- 管理部門の人は増えているのでその分の人件費も上がっている
無駄遣いもかなり多い
- 近場ならタクシーで移動
- 経費で豪遊(焼肉→キャバクラ→ラーメン等)
- 夜遅く帰ったら自宅までタクシーで帰宅(東京駅→大宮とかもいる)
- 飲みに行っても当たり前のように経費を使う人もいる
- 携帯のキャリアや機種は全員バラバラ
- パソコンの機種もメーカーも全員バラバラ
- アップルとマイクロソフトが混在している
- 誰も乗らない社用車(社長用)がある
- 残業の管理などはザル
倹約をやり過ぎるのもどうかと思うけれど、もう少し無駄は省けたんじゃないかと思っていた。自分でも経費で遊びに行くことがあったんで、なんとも言えないんだけれどね。
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「業界としてあまり明るい未来がない」というのを軸にして転職活動をしていて、実際にあまり明るい未来が見えなかったし、最後はパワハラが嫌になって会社辞めたんだけれど、転職への決断を早めて実行する力を与えてくれたパワハラ先輩には感謝するべきなのかもしれない。今から転職活動始めても、多分遅かったし。
私が常々後輩に伝えていたように「景気のいいときは増員の承認も取りやすいので増員する」というのは転職する自分に対しても同じことが言えて、不景気の今になって転職しようと思っても遅いから、もしも今パワハラで追い込まれたら傷病休暇を目一杯伸ばすという作戦以外思いつかなかったな。
前の会社に行かなくなってそろそろ一年なんですが今のところの感想は「辞めてよかった」以外ありません。
終わり