今まで勤めていた会社が普通だったのか普通じゃないのかわからないのですが「運が悪くて怒られる」ということがよくありました。3社勤めたうちの2社がコレなんで、私の経験した半分以上の会社ではどうしようもないことで怒られていました。「なんだそれ?どういうことだ?」って思う人も多いだろうと思うので、どういうことか説明してみましょう。
- たまたま客先を訪問した時に「〇〇さんにこれ伝えといてよ!」と頼まれたので伝えたところ「余計な伝言もらってくるんじゃねぇ!」と怒鳴られる。
- 会社にかかってきた電話をたまたまとったらクレームの電話で、担当者にとりついだところ「お前が処理しろよ!」とか「余計な電話取り継ぐんじゃねぇ!」とかって怒鳴られる。
- たまたま自分が窓口になっている取引先や商工会などのイベントなどの案内を展開すると「なんだこのメール?」とかっていきなりピックされて追求される。
- 事前に引き継ぎなどを調整してお互いに合意できているのに、全然関係ない人が何もわからずに、いきなり「ふざけるな!」と怒鳴り始める。
- たまたま客先で拾ってきた不具合を報告したら「ふざけるな!」「お前がやれ!」とか言っていきなり怒り狂い始める。
上に書いた例は、私が実際に経験したことで、なんで怒られたのか本当に意味がわかりませんでした。「私の運が悪かった」以外の理由が見当たらないし、こんなことで人を怒鳴りつけてもしょうがないとしか思いません。怒鳴っても、怒っても、文句言っても、何しても、解決策の見当たらないことです。
時々ならいいんですが、恒常的にこういうことが起こっていると、何をしたら怒られるのか分からなくなってしまい、立場の弱い人や若い人なんかにしわ寄せが行くようになり、やがてコミュニケーション不全を起こし始め、重要な連絡や報告なども行かなくなり始めます。重要なコミュニケーションがうまく行われなくなるので、重要案件へのアクションが遅れたり、重要案件の存在そのものさえ知らないで失注するというような事態に陥り始めます。
こういう事案を組織内で見つけた場合は、上席の人は早々に注意して将来のコミュニケーション不全を予防した方が良いと思います。もっとも、上役が「怒るのが仕事」「怖いのが威厳」「話しかけにくいのが上司」とか思っているのなら、そういう人を更迭するのが先です。
終わり