『働かないふたり』の新刊が発売されましたね。毎週金曜日にwebで更新されているのを見ているので「別にコミックス買わないでいいじゃん!」と思うんだけれど、コミックスも真面目に買ってるんですよね。巻末のおまけ漫画とか、webで公開されていない分もあるので、結局コミックスを買うし、買ったら買ったで一度読んだ話なのにもう一度最初から読んでしまうんですよね。
『#1039 いいところ』で丸山の魅力に触れる場面があります。守からは「丸山の魅力はうまく言語化できない」という評価をもらいますが、17巻のいくつかの話から魅力溢れる丸山くんの話を抜き出してみようと思います。
丸山ってどんな人?
守の中学生以来の友達で、ニートの守と春子兄妹の数多い理解者の一人。三人兄弟の次男で、サラリーマンとしてきちんと仕事をしているが、彼女はいない。性格は絵に描いたようなお調子者。落ち込んでいる時もあるが、基本的に前向きな性格。女にはモテないが友達思いの典型的な「いいヤツ」、そんな丸山君です。
丸山のいいところって?
17巻では丸山のいいところが散見されます。もちろんこれまでの話でも丸山の魅力については十分触れられてきましたが、17巻では特に丸山の良さが際立っています。そんな丸山の良さが際立つ話です。
『#1048 新入社員』
丸山の会社に桜場さんと高田さんという二人の女性新入社員が入ってきます。可愛くて人当たりも良い桜場さんは高田さんに小さな嫌がらせを積み重ねていきます。あまり器量も良くないし、嫌がらせによりなかなか仕事を覚えられない高田さんは上司に怒られ少しずつやる気を無くしていきます。そこへ丸山が登場し、仕事を覚えられない高田さんに付き合って残業をして仕事を教えていきます。
「会社に入ってきた後輩を周囲からの評価や見た目や性格に惑わされず、公平に接して教育する」というのは頭ではわかっているし、みんなそうしないとわかっているのに、実はなかなかできません。だって、誰だって若くて可愛くて、明るい人と仕事したいから。
丸山に救われた高田さんは、仕事をもう少し続けてみようと決心します。性格が軽い感じなので「わからなかったら聞く」という、これまたできそうでできないことのハードルが低いのも丸山のいいところです。
その後の話で強面の上司から「高田はどうだ?」と聞かれた丸山は、きちんと公平に高田さんを評価します。その後どういうわけか丸山が高田さんの指導係になります。人と公平に接したり、人を公平に評価できるというのは、実は出来そうで出来ないことが多いので、こんな素晴らしい先輩に恵まれた高田さんは幸せです。
さて、17巻にはもうひとつ気になることが。
戸川さんの婚活
『#1074 婚活』
守の友達の戸川さん(女性)は友人から婚活を勧められます。「こんな生活をいつまでも続けられない」という考えがふとよぎった戸川さんは守に婚活について相談してみます。戸川さんと守は、一緒に遊びに行ったり、色々な相談をしたりと、周りの友人からは「付き合っちゃいなよ!」と言われるような関係をなんとなく続けています。婚活の話を戸川さんからされた守の反応がなんか意外だったので、今後の展開に期待?とも思うけれど、恋愛要素の全くない漫画なので、このまま平行線を辿るだけかもしれません。
かたや小説家志望の無職、かたやニートの無職というまさかの無職カップル誕生か!?と思わず疑ってしまうようなシーンでしたね。
細かい話はコミックスを買いましょう
webでも読めるんですが、コミックスでまとめて読むとやっぱり面白いし、なんだか和むいい話ばかりです。作者の性格の良さが現れているというのか、創作の方向性なのかはわかりませんが、大人が読んでなんとなくニヤニヤしてしまうような漫画です。巻末のおまけ漫画も、いつもいい話です。
それでは今日はこの辺で