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会社の女性がおばさんばかりの件(否定的な意見ではありません)

新しく入った会社の女性が、言い方は失礼かもしれないが、ほとんどおばさんだ。60人ほどの会社で女性は全部で10人くらいいるんだけれど、そのうちの7人くらいは子育てもひと段落したアラフィフの女性だ(と思う)。アラフィフだが入社して5年とかなんで、採用している段階で既にアラフィフなのである。

そんななんで、昨日今日入ったばかりの私がみると「なんかの戦略なのか?」と思うほどなんだが、「単純に人が採用できない」ので年齢の高い人にも門戸を開いたという話を聞いた。遠目に見ていると採用のハードルが下がった意外にも色々なメリットがチラチラと見える。

  • 五十を前にしてからもう一度フルタイムの仕事をするくらいなので、基本的に仕事が好きな人が多い(ような気がする)。
  • 何かしらの高いスキルを持っている場合が多い。私の勤め先の場合はマーケティング、会計、人事とか、高いスキルを持っている人が多い。もちろん30台半ばとかでキャリアを断絶した分のギャップもあるんだろうが、錆びた包丁でも磨いてすぐに切れるようになる。
  • 前職で職務内容に適性を感じた上で復職しているので「仕事が合わなくてやめる」というリスクが非常に低い。
  • 社会人としての教育は完了しているので、採用後の教育のコストなどが低く、即戦力。
  • 結婚生活や子育てというような、思い通りにいかないことや他人との共同生活を長いこと続けているので、基本的に人間性がしっかりしていて、不安定な感じがしない。
  • 「若い」とか「かわいい」を武器にしないで、スキルと人間性で勝負してくる。
  • 外資系で従業員全員が英語を話せないといけない環境なのだが、もちろんアラフィフとはいえバリバリ英語を話すし、海外出張もバリバリこなす。
  • 家族からの理解を十分得た上で仕事をしていると思うので、出張もバリバリこなすし、なんなら2週間くらいの海外出張でさえものともしないでバリバリとこなす。家のこともそれなりにしないといけないようで、バリバリ仕事するが定時に帰る人も多いので、メリハリがついている。
  • 子供もそれなりに大きかったり、独立していたりするので、家族都合での急な休みなどが少ない。

私はこういうプロフェッショナルスキルの塊のようなおばさんを「スーパーおばさん」と呼んでいる。家に帰って妻にこんな話をしたところ、年齢制限を設けて採用していない妻の職場にも一定数のスーパーおばさんが存在しているようで、以上にエクセルのスキルが高い人、抜群の語学力を持っている人、PCスキルが異常に高い人等がいるらしい。「ママは強い!」とかいう発言だけして、厚顔無恥の図太いだけのおばさんは、普通のおばさんだ。

製造業というのは人気のない職種で、人手不足が著しいのだけれど、プロフェッショナルスキルを持ったおばさんをうまく使いこなせるような職場に仕立て上げられれば、組織としてもう少し安定感が増すと思うし、採用難に対しての対策としても有効なんじゃないかとも思う。体力がないとか、勤められても15年とか20年というデメリットももちろんあるのだけれど、それ以上のメリットがあると思って、会社で元気に働くおばさん達を見てそんなことを考える。

若くて可愛い子が腰掛けで入ってきて10年でやめるのとかに比べると、メリットがずっと大きいと思うぞ。

それでは今日はこの辺で