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「会社はやっぱり経営者で決まるもんだな」と思った話

転職して8月1日にから新しい会社に入りました。初日に社長から会社概要の説明を受けた時の話が衝撃的だったのと同時に私が先日まで在籍していた会社にも同様の荒療治が必要なんだろうなと思った話です。

新しく入った会社はドイツ系の外資系企業で日本法人の従業員数は50名ほどの会社です。

何があったのかかいつまんで説明すると

「2010年比で2020年には売り上げを2倍にする!」という目標を社長就任と同時にぶち上げた現社長。

当時会社にあった問題を洗っていき、人間関係の悪さ、他力本願な考え方、なんでも人のせいにする風土が会社に蔓延してみんな疲れ切っているので、これでは売り上げなんて伸びるはずがないと考え、従業員のマインドを前向きにするよう教育したり、経営者としても色々なセミナーに参加したりしました。

ついていけなくてやめて行った人もいるし、「やめてください」と言ってやめてもらった人もいる。「この時期はすごい会社が荒れていました」というのは社長の話で、2010年から2019年までの9年間で従業員がほぼ全員入れ替わりました。従業員50名程度の会社ですが、勤続10年以上の従業員は3人か4人しかいません。

さて、社長が就任と同時にぶちあげた10年で売り上げを2倍にするという目標は2016年に無事達成することができ、2016年には2010年比で2倍以上の売り上げを叩き出したました。次はそれをもっと上回る大きな目標に向かって、突き進んでいるところです。

今のところ会社が出せている結果だけを見ると、従業員がやめていく時期があったけれど、やったことは間違えていなかったということはわかります。会社の雰囲気も非常によくなり、残業も減り、疲弊しきった雰囲気もなくなりました。

話を聞きながら「前の会社に望んでいたことだったな」と思いました

私は前の会社にいた時、毎日疲弊しきっていました。同僚も上司も皆疲弊しきっていました。コミュニケーションコストの高い人が関所のように各部署に存在し、感情のままに怒鳴り散らす人が複数人いて、自分に台風がこないようにどうやってやり過ごすのかということだけを考えていました。会社の雰囲気は最悪、口を開けば全員が異口同音に「忙しい」を口にする、そんな会社でした。

新しく人を採用しても、一年も持たずに次から次へとやめて行ってしまい、新人が居つくこともなく、ベテランの事務員も次から次へと会社が嫌になって退職して行ってしまいました。みんなが疲れ切っていて、打開策が見出せないまま、人だけは減っていくという状態でした。そんな中で、私もついていけなくなり、退職という道を選びました。

前職の社長に物申すことは最後までありませんでしたが、必要に応じてコミュニケーションの悪い人のクビを切ることも、人事の役員を更迭して外部から人事総務に強い役員を招聘して、セミナーや研修に従業員を送っていき、会社の風土を変えていくように働きかけるべきだと、下っ端として中から見ていても思っていました。もちろんそういうのが面白くなくて造反する人もいれば、やめる人もいるけれど、会社の永続的な成長を考えるのなら、そのくらいの大ナタを振るわないとダメだろうなということは、やめる直前にはよく考えていました。

で、新しい会社に入ってみたところ、実際にそれを実行に移して従業員のほとんどを入れ替えたという話を聞いて「前の会社の社長もこうしてくれればよかったのにな」と思いました。もちろん、私がその変化についていけないでやめることがあったかもしれませんが、社長が本当に会社の発展を考えるのなら、やっぱりそのくらいの大ナタは降らないとダメだったんだろうなと、再認識しました。

とりあえず今の会社で頑張ります

もしかしたら私が「やめてください」といわれる側になるのかもしれないのですが、とりあえず社長のやっていることは間違えていないと私は判断しましたので、新しく入った会社で頑張ります。それと、大量の退職を乗り越えて今を作り上げているので、これから壁にぶち当たることがあっても、なんとかするだけの知力と実行力を持っているリーダーのもとでのびのびと仕事をしようと思っています。

やっぱり、会社に色を塗っていくのは経営者なんだというのを、色々話を聞いて再認識しました。

終わり