学校では教えてくれない英語③ ~語学に王道なし~
巷には「聞くだけで覚えられる」とか「辞書も何もいらない」という英語教材があふれている。でもね、そんなので物になるほど語学は甘くない、と、私は思っている。
赤ちゃんが母親とのコミュニケーションだけで覚えられる語彙や文法なんて言うのは限られていて、聞くだけでただ覚えられる語学なんて言うのも限られているのである。私の母語である日本語だって、学校で漢字を勉強し、国語の授業を受けて、親だけではない色々な人とふれあって作り上げられたものなのである。「母親の言うことをなんとなく聞いて覚えた」というような甘いものではないんである。
母親との関係や家族間だけで作り上げられる母語の能力を先天的として、それ以外の関係や学習によって得られる語学の能力を後天的とするのなら、母語であっても後天的な要因の方が語学力を作り上げるのは強い影響を及ぼしているとしか考えられない。
語学は正面から向き合って、時間使って、数多くの表現に触れて、辞書を引いたり、人と話したりして、自分の中に語学の基礎を積み上げていって初めて物になる。「できるようになる」明確な指標が無かったり、「できるようになる」まで膨大な時間を費やすところで挫折してしまう人が多いんだと思うよ。一回「できるようになる」と楽しいし、世界が広がるのもまた語学です。
それでは今日はこの辺で