私がまだ中学生だった頃の思い出話。
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中学校3年生の夏休み明けから、退廃した放課後を送った4人組の話。
部活も引退し、放課後にやることも別にない。勉強しないといけないのは分かっているんだけれど、16時に家に帰って勉強して、塾に行って、家に帰って、飯食って、勉強して、なんていう受験生な放課後を送ることはできなかった。
始まりは仲の良かった友人の家が偶然、両親共働きで不在、お兄さんは社会人で不在、学校から徒歩5分という、たまり場として最高の立地だったところにあった。
最初は16:00から再放送でやっているドラマをみんなで見るのがスタートだった。
15:30に学校が終わり、15:40には友人宅にてテレビを見始める。学校に見つからないように持って帰った給食のパンやチーズをおやつにしながら、みんなで16:00から始まるドラマを見て、17:00に解散。
帰宅して塾に行って、晩飯食って勉強。
真面目だ。
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再放送のドラマが終わり、友人宅に集まる理由もなくなったと思った頃に、なぜか『セガサターン』本体と『ストリートファイターZERO3』を「受験が終わるまで」という期限で貸してくれた奇特な友人が現れた。
15:30に学校が終わる。
15:40分には友人宅に集合。
18:00までゲーム。
帰宅して塾行って、飯食って、勉強して、寝る。
おやつにはもちろんばれないように学校から持って帰った給食のパンやチーズ等を相変わらず食っていた。
10月くらいから宮城県の公立高校入試が終わる1月末まで、学校のある日の生活サイクルはずっとこれである。
三者面談なんか始まって午前授業とかになると、もっとひどい。
午前中に授業が終わって、給食を食ってから帰るだけだ。
13:30に学校が終わる。
13:40には友人宅に集合。
18:00までゲーム。
帰宅して、塾行って、飯食って、勉強して、寝る。
この繰り返し。
- 途中何度か友人のお母さんがいきなり帰ってきて、ゲームしてる現場を目撃されハチャメチャに怒られたことがあった。
- 時には早く帰ってくる雰囲気を察知し、みんなでまじめに勉強している姿を見せるときもあった。
- 車の音で雰囲気を察知し、うまくゲームと靴を隠し、我々は脱出を図ることができたときもあった。
- ゲームの攻略本を参考書と言ってごまかしたこともあった。
- ゲームばかりしていないで、終わらない宿題をみんなで協力して終わらせたりもした。
今ではどれもいい思い出である。
毎日こんだけゲームして退廃しきった放課後を送っていたのだけれど、誰一人として成績の下がるものはいなくて、むしろ上がっていくものがほとんどだった。放課後2時間ほどの格闘ゲームで大声を出したり、色々話しながら遊んでいるうちに、結構ストレスが発散できていたんだと思う。私は家に帰ってからはゲームもしないで、テレビも見ないで、しっかり勉強できていた。
中学校3年生の9月から2月ごろまでは、人生で一番遊んだし、人生で一番勉強もした。
結構、毎日が充実していて、楽しかった。
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任天堂Switchでストリートファイターを買ったんで、なんとなくこんな昔話を思い出してしまった。
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また、昔の友達と給食の残りを食いながらゲームしたいな。
それでは今日はこの辺で