大学生の頃の話。
見るからに「おっさん」な教授がいた。
バーコード気味な頭に、中年太り、でかい眼鏡に、いつだってスーツ。
まさに、絵に描いたようなおっさんである。
新橋、八重洲とか歌舞伎町にいる完全にくたびれたおっさん。
会社で若い子に「おい、このPCはどうやって操作するんだ?急に動かなくなったんだ!」とか言っちゃうような、そんな見た目のおっさん。
おっさん、なのである。
完全にくたびれたおっさん、なのである。
ところが、このおっさん、普通じゃないのである。
英語、フランス語、中国語がべらぼうに堪能。
見た目は完全にくたびれたおっさんなのだけれど、抜群に外国語が堪能なのである。
ものすごいギャップ、そしてそのギャップがかっこいい。
おしまい