ちょっと、俺

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お客様は神様なのか?

先日、ある会社の担当者と打ち合わせをしているときの話。

 

「俺はお客様だぞ!」と言われた。

 

私はもともとその人があまり好きではなかったんだけれど、自分に"様"を付けるような馬鹿を雇ってるようでは、いくら売上高数兆円の大企業と言えども未来はないなと思った。

 

ところで「お客様は神様」とかふざけたことをいう人たちがいる。客ではない立場の人が言うのなら百歩譲って許せるけれど、時々自分で自分のことを「お客様は神様」と勘違いしているので始末に負えないし、それを口に出して言うお客"様"がいるもんでもっと手に負えない。

 

神様にも色々いて、福の神を筆頭として、闘神、雷神、風神なんていう神様もいれば、貧乏神と疫病神なんてのもいる。「お客様は神様」の神様は、果たして個人や組織に富と利益をもたらしてくれる福の神なのか、それとも組織に破滅と災いをもたらす疫病神なのか、少なくとも自分で自分のことを「お客様」とか「神様」と呼んじゃうようなやつは後者だろう。

 

個人の考えもあるのだけれど、私は取引は対等であるべきだと思うし、お客様や神様としてなんでもわがままを言って、思い通りにならなければ怒鳴ればいいとは思っていない。自分ちの会社が売買契約のどちら側にいるのかは関係なしに、取引先はすべて大切にすべきだし、取引先に支えられて自分ちの商売が支えられているという意識くらいは持っているつもりだ。

 

おしまい