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【国際結婚の現実 】ヨーロッパ人の妻と結婚した我が家の場合

我が家は国際結婚。

妻は中南欧の小国から来た人で、日本には同胞が100人くらいしかいない。

国際結婚の事例としてはかなり珍しいと思っている。

そんなヨーロッパ人の妻と国際結婚した我が家がどんな生活を送っているのか、漠然と国際結婚にあこがれている人も多いと思うんだけれど「現実はこんなん」というのをザックリ紹介してみようと思う。

国際結婚と言っても我が家の場合なので、よその家ではまた事情が違ってくると思うし、結婚した相手の国籍や居住地によっても事情は色々違ってくると思うんで、あくまでも一例。 

1. 家族構成

1981年生まれ、ヨーロッパ人(中南欧)

独立行政法人職員

妻の父は何年も前に亡くなって、母は彼氏と暮らしています

夫こと俺

1985年生まれ、宮城県仙台市出身の日本人

半分ゆとり世代みたいな、どっちつかずの世代

ヨーロッパ系のメーカー勤務

2015年生まれ

日本と妻の国の国籍のどちらも保有する二重国籍児

息子

2019年生まれ

娘と同じく二重国籍児

居住地

ギリギリ東京都23区内

青山、広尾、六本木に住んでいるのは、一部の特権階級の外人だけですよ?

2.家では何語を話しているの?

家ではほぼ100%日本語しか話していないし、子供も日本語しか話すことができない。時々話すおばあちゃんとの電話で、妻の国言葉はなんとなくわかっているようだけれど、何かコミュニケーションができるほどでもない。おばあちゃんはその辺が少し不満みたいで「いつになったら教えるの?」と時々質問される。

テレビも日本語のテレビしか見ていない。『NHKスペシャル』『ガイアの夜明け』『ウワサの保護者会』『サラメシ』などを好んで視聴。テレビとは別にそれぞれipadで好きな音楽やドキュメンタリーなんかを視聴していて、それは英語だったり日本語だったりする感じ。 

3.家では何食ってるの?

多分よその家とあんまり変わらない。

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ある日の朝食:目玉焼き御飯

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ある日の夕食:栗ご飯、ナスの煮びたし、里芋と鶏肉の煮物、味噌汁

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ある日の夕食:バッファローチキンウィング

カレーとか、うどんとかそうめんとかを当たり前のように食べている。粉チーズとパン、生ハムやサラミの消費量は多いなと思うけれど、それ以外はよその一般的な日本の家とは何も変わらないような気がしている。

子供がいる家はどこも一緒だろうけれど、スパゲティ、焼きそば、カレー、ピザとか、子供に合わせてメニューが組み立てられるし、外人の子供だからってなんか特別なものを食っているというわけでもない。 

 

4.どのくらいの頻度で帰省するの?

 

結婚してから帰省したのは2回で2013年に一度、2020年に一度帰国している。

旅程はこんな感じで、子連れだとめちゃきつい

  • 羽田空港まで移動 = 30分
  • 空港での待ち時間 = 2時間
  • ヨーロッパの主要都市(ロンドン、パリ、ミュンヘン等)へ飛行機で移動 = 11~12時間
  • 空港での待ち時間 = 3~5時間
  • さらに飛行機で移動 = 3~5時間
  • 空港からさらに車で移動 = 2時間

と、妻の実家に到着まで24時間前後かかる。大人だけでの移動ならいいんだけれど、子供がいるとなると、さすがにためらう。2020年の2月に帰省したんだけれど、そんときは妻の育休の関係で「1ヶ月以上にわたって規制できるのはこれが最後」ということで妻と子供らは1ヶ月くらい帰省していた。

長期休暇を取れる年末年始、GW、夏休み、飛行機の切符が高額になるそんな時期に飛行機の切符を取れるほど余裕があるわけじゃない。2013年にに帰ったときは、2人分の航空券だけで50万もかかったんで軽いトラウマ。ほかにも滞在費とかお土産代とかで、100万近く簡単に吹吹っ飛んでしまうし、そもそも10日以上のまとまった休みがとりにくいので、かなりタイミングが良くないと帰省はきついし、多くの人は同じような理由でそこまで頻繁に帰省できていないという話はよく聞く。 

妻の母は70歳を超え年金生活者なので、1年〜2年に1度日本に遊びに来ていて、日本に来る往復の航空券(1人片道10万円程)は妻の母とその彼氏の分と合わせて我々で負担することが多い。そもそも年金生活者で毎日が休みなんで、半年以上前にかなり安いタイミングを狙って切符を取るため、我々が無理をして休みを取って、わざわざ高い時期にヨーロッパへ行くよりもかなり安く切符を取ることができるんで、健在なうちは来てもらうように調整したい。2人分の切符と日本で遊ぶ費用や食事代をすべて負担したとしても、30~50万もあればお釣りが来るんで3人で100万円かけてヨーロッパへ行くのに比べれば安いもん。

5. どんな仕事しているの?

私は都内で普通のサラリーマンです。妻はとある独立行政法人で広報の仕事をしています。国際会議とかプレス発表のコーディネートなどをしているようですが、内容は詳しく知りません。

年収は都内で共稼ぎをしている一般的な夫婦よりも多少多いかなというくらいだけれど、毎年百万近くも帰省に出すのはちょっときついくらい。子供をインターナショナルスクールに入れたりとか、そういうのも無理で、現実的にできるのは子供を私立中学校に入れてあげることくらいかなと思っている。 

6. 家には海外製品があふれている?

IKEAで買ってきたテーブルとか、スーパーで買ってきた洗剤とかを使っているし、畳に布団敷いて寝ています。家の中は海外製品なんてほとんどなくて、時々チョコレートやチーズが送られてくるものの、それも時々なので常に家に何かあるというわけでもない。

7. ホームパーティーとかしちゃうんでしょ?

2LDKの60平米なのでそんな広い家ではないし、子供が家にいると家はぐちゃぐちゃを極めているんで、ホームパーティーなんてしたこともない。クリスマスツリーは子供が2歳のクリスマスに買ったけれど、子供がいなければ多分買うことはなかったと思っている。季節のものだと祖父母に買ってもらったひな人形と五月人形があるくらいで、ほかは特別な季節ものは持ってないかな。

最近娘が友達の家に遊びに行きたがるので、次回の娘の誕生日からはお誕生パーティーを開いて、お友達を呼ぶかもしれないと思っていたんだけれど、コロナでそれも中断。 

8.子供はインターナショナルスクールとかに入れちゃうんでしょ?

我が家は普通のサラリーマン家庭なので、猛烈に学費の高いインターナショナルスクールに子供を入れるのは不可能だと思っている。年間200万円とも300万円ともいわれる学費に制服やバス代等を払ってあげることはでできないかな、1人ならできたかも知れないけれど。

 子供に欧米系の考え方を身に着けさせるために欧米系のインターナショナルスクールに入れるのは考えるけれど、学費を考えるとどうしても入れてあげることができない。せめて、私立中学校に入れてあげるくらい。

 どうしても欧米系の考え方を身につけさせたいと思うのなら、俺が転職するか社内公募に応募して欧米に駐在できる仕事を選ぶくらいしかない。妻は欧米かシンガポールであれば駐在にはついてくると言っているけれど、そううまい具合にポストが開くわけでもないのでチャンスを狙い続けるしかない。

9.まとめ

ハーフタレントの華やかな生活とか、一部の国際結婚カップルの華やかな生活を見ていると「すげぇなぁ~」といつも思うけれど、多くの国際結婚カップルは(多分)うちのように庶民的な生活を送っていると思っている。部屋が何部屋あるか分からないとか、お父さんが国の偉い人とか、外交官で世界中を転々としているとか、学校はインターナショナルスクールとか、全然そういうのではない普通の生活。

日本に住んでいれば日本食を食べるようになるし、日本なりにアレンジされた洋食を食るし、毎日妻の国の料理がテーブルを飾るなんて、そんなこともほとんどない。牛丼もカレーもラーメンも我が家の食卓には当たり前のように出てくる。

国際結婚って全然華やかではない、普通の日本人の生活です。

唯一国際結婚らしいイベントが一年に一回あるとすれば、大使館のクリスマスパーティーです。妻の同胞は日本に数えるくらいしかいないので、日本在住の人は家族と一緒に呼んでもらうことができる。

個人的には日本人同士のカップルであっても、隣の家は異文化だと思っていて、例えばすき焼きの食べ方やおでんの具なんて言うのは、隣の家とでさえ全然違う食べ方をしていると思っている。国際結婚だから特別異文化ということも、年を経るごとに感じることは減っていってしまった。

最後にもう一つ:

旦那が日本人で妻が欧米人というのはあまりサンプル数が多くないので、旦那が日本人で妻が欧米人という人と友達になりたい。妻の職場がまぁまぁ国際的なので、最近そういう友達が少し増えたので、ちょっとだけ嬉しい。

 

それでは今日はこの辺で

 

おしまい

 

国際結婚一年生 (コミック実用でよくわかる)

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ダーリンは外国人

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