こんにちは、連休なのに仕事の話です。
先日、会社の同僚とどんな瞬間が好きなのかという話になりました。その人は自分の入れた設備で作られた新車の発表や、飛行機が飛んだりしたニュースを見たりしたときに、自己顕示欲が満たされた瞬間。別な人は、「営業担当が~~さんなので買います!」と言われ、人柄を認められた時に感じるそうです。
私の場合は、どっちとも全然違う意見でした。他人には絶対にできないだろう難易度ウルトラ級の仕事を片付けたとき、僕は自分が仕事をしていてそんなときが一番好きです。
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以前あるユーザーが設備につける部品を壊してしまったときに私に電話をかけてきて、「一週間後に部品がないと、マジでやばい、助けてくれ!」と泣きつかれたことがあります。
その部品はドイツの工場で内製していて、通常の納期は2ヶ月です。今までそれを覆した人はいません。
僕は以前行った研修で部品の作り方を学んでいます。現場のエンジニアから、やろうと思えば一日でできると聞いています。納期2ヶ月というのは事務所側の都合というのを知っています。
急いで窓口のお姉ちゃんに電話をかけます。
僕:「明日出荷してくれないか?頼むよ!金は倍払う!」
姉ちゃん:「何とかしてみよう!」
結果、部品は翌日出荷され、何とか1週間以内に納めることができました。
金額も2倍でした。
僕は仕事をしていて、こういう瞬間が好きです。誰も覆すことができなかった条件をひっくり返して、絶対不可能を可能にした瞬間、すげぇ気持ちいい!
一年に何度かしかないけれど、誰もできなかったことを達成した瞬間て本当に気持ちいい!今まで入り込めなかった会社に入り込めた時とか、売り上げをいきなり2倍にした時とか、不可能な納期を可能にした時とか、僕は自分が仕事をしていてそういう瞬間が一番好きです。
人それぞれ、感じるものは色々だけれど、僕の場合はそんな感じ。
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特別納期の話には、エピローグがある。
僕の勤めている会社では、月に一度親会社の社長へレポートを出さなくてはいけない。みんな大体ネガティブな意見しか書かない、納期遅れへの文句や品質不良の文句とか、そんなことばっかり。
うんざりだ!
特別納期を達成してもらった月、僕は社長へ「ドイツチームが頑張ってくれたおかげで、本当に助かった。取引先もハッピーだし、我々もハッピーだった。本当に感謝している、ありがとう!」とレポートした。ドイツチームへの感謝を率直に表した、実名付きで。
その一か月後ドイツチームのマネージャーが別件で日本へ出張してきたとき、僕のところへ歩いてきて一言、「レポートありがとう!ドイツチームのみんなへ展開したよ!いつもネガティブな意見ばかりでうんざりしていたのに、前向きで本当にいいレポートだった。どうもありがとう!」と、猛烈に感謝された。
Win-Winでみんなハッピーじゃん!
たった一個の部品だけれど、みんなが幸せになれて、本当にいい仕事だった。
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皆さんは、仕事をしていてどんな瞬間が好きですか?