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二人目の子供(新生児)の入院の話

6月22日(土)に生まれた息子が7月3日(水)の夕方にいきなり発熱(38.5℃)して生まれた病院へと出戻って行った。

おっぱいを飲んでもなきやまない上に、泣き方も何となくおかしい、ベッドに置いたらすぐに泣くというのを繰り返して、「なんか変だな」と思い検温したところ38.5℃の発熱。病院に電話したところ「今すぐすぐ来てください!」と言われ、タクシーを拾いそのまま病院に担ぎ込まれ、入院。

経過

7月2日(火):お風呂上りに「なんか息子がいつもより温かい気がする」というのに、なんとなく私(父)が気付くがこの時は「風呂上り」ということで片づけられる。

7月3日(水):午前中は元気だったのだが、夕方頃から何か様子がおかしいような気がするとうのに、私(父)が改めて気づく。検温してみたところ、38.5℃と高熱だったので、小児科に電話したところ「すぐ来てください!」と言われ、そのまま入院。

7月4日(木):熱は39度台、病状に変化なし。

7月5日(金):熱が40.5℃まで上がり、酸素濃度が下がり酸素チューブまでつけられる。手足が冷え、色も悪くなり始める。一時は転院を検討されるが、髄膜炎や細菌感染の心配などもないため入院している病院で週末を過ごす方針へ。

7月6日(土):熱が下がり始め38℃台へ、酸素濃度は低いままなので酸素チューブはつけっぱなし。

7月7日(日):熱が下がり37℃台へ、酸素濃度は低いままなので酸素チューブはつけっぱなし。

7月8日(月):解熱したが酸素濃度は低いままなので、酸素チューブが外れない。

7月9日(火):昼は酸素チューブ外し、夜は酸素チューブ付き。

7月10日(水):昼も夜も酸素なし

7月11日(木):退院予定!

医師からの説明と検査内容

  • 新生児で38度以上の発熱がある場合は問答無用で病状が落ち着くまで入院。何か起こってから病院と電話で連絡を取り合って、タクシーで連れてくるのでは間に合わない場合があるので、いつでも処置できるように入院が最善策。ということで、病院に担ぎ込まれたその日から入院スタート。
  • 検査して検査結果を待ってから処置方法を決めるような余裕が新生児にはないので、検査結果を待たずに抗菌薬を入れて細菌性の病気での発熱という最悪の事態に備えておく。
  • 鼻水、血液、尿、便、取れるものはすべて取り、すべての可能性を疑って検査に回し、常に最悪のケースを考えて先手先手で対策を打ち続ける。金曜日になっても解熱しない息子氏は、検査のできない週末に最悪の事態を避けるため、髄膜炎まで疑われて髄液まで採取されました。ハイのレントゲンや心臓のエコーなども取られました。
  • ウィルス性の病気なのは間違いないのだけれど、ウィルスを特定することができないため、病名は「高熱」ということで診断が出ました。医者の見立ててでは「パレコウィルス(HPeV)」が怪しいということだけれど、結果が出ないためあくまで推測。

と、こんな感じで医師から説明を受け、ありったけの検査を受け、点滴で抗生剤をぶち込まれ、鼻には酸素チューブ、足には活動量計のようなものを取り付けられ、常にモニターされるという状態になりました。

上の子(4歳)の話

息子氏には4歳になる保育園児のお姉ちゃんがいる。

息子氏の誕生で妻が一週間入院(6月22日(土)~6月27日(木))。

その後一週間して、7月3日(水)の夕方から息子氏が入院。

と、息子が生まれてからバタバタして、上の子には大きな負担をかけている。口が立つようになって、生意気の盛りに入ってきたとはいえ、まだまだ4歳の子供だ。ママがようやく帰ってきたと思ったら、今度は終わりの見えない入院生活へ突入。さみしくて不安だったらしく、いつもは絶対に近づかないパパの布団へ入ってきて「さみしい」と言って、いつも一緒に寝ていた。

日本語もわからないし、慣れないおばあちゃんが来日していて、一日一緒にお留守番させた夜(7月7日(日))には自家中毒のようなものになってしまい、夜中にいきなり嘔吐したりと、不安やストレスもかなり大きかったんだと思う。娘氏には大きな負担をかけたし「お姉ちゃんになる」というのは大変に大きな負担だったようだ。

娘氏が期待していたのに、予定が狂ってママがやっぱりいないという事態を避けるため、娘氏には退院の予定日などは教えていない。「お熱が下がったから、そろそろ退院かも」というところで納めている。

お話をするときなどは基本的に私の膝の上にのせて話をしていた。それと、ipadを使って娘と妻のビデオレターをやり取りしていた。

仕事の話

私は今回の妻の出産の少し前から休職中だったのですが、息子氏が入院した時に「これ、育休取らないと無理なヤツだ」というのに早々に気付きました。これまでのペースで、連日の深夜残業に連日の出張なんてやっていたら、息子氏は命を落としていたかもしれないし、家庭崩壊くらいまで行っていたかもしれませんでした。

新生児なので小児病棟に入院していたのですが、洗濯物の運搬、妻がシャワーなどをしているときの息子氏の面倒、大人用の食事はないので食事の調達など、病院には最低でも1日おきくらいで行かないといけません。

それに追加して、娘氏の保育園への送り迎え。現在は9時~16時で保育園へ行っているので、9時に保育園へ送っていき、16時には迎えに行かないといけません。で、夕飯の支度や病院に持っていくものの用意、洗濯物などを帰宅してからやらないといけません。

とどめを刺したのは、日曜の夜に突然嘔吐した娘。ストレスをかけていたというのもあり、月曜日と火曜日は病院には行かずに終日私が付き添い、遊んだりふざけたりして、水曜日からようやく保育園へ行けるようになりました。

世の中にたくさんのお父さんがいると思いますが、里帰り出産でもしていない限り子供が生まれる予定日の一か月前~産後三カ月くらいは残業を控えたり、遠出や出張などは控えたほうがいいと思うし、上司や経営者にはその辺の理解をしてもらいたいと、やっぱり思います。

息子氏が何かおかしいと気づいたのは父親の私でした。産後で疲れているし、夜中の授乳などで睡眠不足、まっとうな判断のできる状態にない家族を支えられるのは父親だと思うので、子供の異変に気付くためにも産後しばらくはすぐに家に帰ってあげましょう。

金の話

息子氏は出生届を出す前に病院に出戻るという状況だったので、無保険状態での入院となりました。保険証取得後に申請すれば還付金として治療費が戻ってくるのは知っていますが、医者がどんどん薬を使い、ガンガン検査していくのを見ているときに、お金の心配をしていたのは言うまでもありません。

最終的には2割負担になるということを病院に言われたのですが、それでも8万円ちょっとの請求が来たので、これが10割負担で40万以上の請求が来ていたらと思うと、全額還付されるとはいえ、ぞっとします。

完全に予定外の出費で40万円以上出ていくのを涼しい顔をして耐えられるほど、我が家は盤石なキャッシュフローを持っているわけではありません。しかも、2週間前の出産でも数十万が吹っ飛んでいるので、ますます笑えません。ここ1ヶ月で一気に100万の出費はでかすぎます。

なんかあった時のために、子供の数 x 50~100万円くらいのキャッシュは常に用意しておいたほうが良いかもしれないということを思ったので、どっかのタイミングでキャッシュは用意したいと思います。

突然の入院だったのとか、保育園の送り迎えなどもあって、必要品の買い物とかタクシー代、食事代だけでもかなりお金が出ていきました。それだけでも3万くらいかかっていると思います。

まとめ

  • 子供の様子がおかしいときは躊躇せずに病院に電話したほうが良い
  • 産前産後には父親も長い出張は入れないほうがいいし、残業も控えたほうがいい
  • 上の子がいるときは、上の子のケアも忘れないようにする
  • 子供に何かあった時にすぐに出せるお金は用意しておいたほうがいい。入院費以外にもその周辺で結構金がかかる。

謝辞

今回は急な息子氏の発熱で連絡が行ったときに、早々に入院の手配をしてくれた病院にはいくら感謝してもし足りません。心配して回診時間のほかにも何回も息子氏の様子を見に来て、そのたびに10分くらいは我々と話して病状や懸念事項、今後の対策についていろいろお話してくれたドクターに、感謝申し上げます。

何の意思表示もできない新生児を数値だけ見ながら判断し、方針や病状などについて両親を説得するというのは大変な仕事かと思いますが、さすがプロだと私は感心しっぱなしでした。まだしばらく付き合いがあると思いますので、よろしくお願いいたします。

 

***

 

長い一週間でしたが、息子氏は本日退院の予定です。生後11日にして大きな試練でしたが、ようやくおうちに帰れます。

 

それでは私は子供を保育園へ送り、妻と息子氏を迎えに行ってまいります。

 

終わり