妻の仕事が多忙につき、一週間ほど私(父)が娘を保育園に迎えにいきました。
色々あった一週間でした。楽しかった娘との日々や会社への不満、大変だったことなど、せっかくなんでまとめてみます。
1.家族構成
妻:独立行政法人に勤める事務員
娘(2歳):保育園2年生
私:輸入商社に勤めるサラリーマン(営業職)
妻は会社まで40分くらい
私は会社まで1時間くらい
保育園は歩いて7~8分の公立の保育園
2.普段はどうしているの?
普段は送り迎えともに妻が行っています。
保育園の開園時間は7:30~18:15です。
妻は毎朝7:40頃に子供を連れて家を出ていきます。私は娘に朝ご飯を食べさせて、着替えさせて、靴を履かせて、ベビーカーに乗せるまでがミッションです。私はその後自分の身支度をして、8時頃に家を出ていきます。
妻は8:45から17:15まで働いてから、保育園へ娘を迎えに行きます。普段は18:00過ぎ頃にはお迎えが完了しているようです。その後ご飯を食べて、遊んで、お風呂に入って、歯を磨いてから寝ます。
私は残業していたり、飲みに行ったり、出張へ行ったりしていて、普段の帰りは早くても19:00頃、平均すると20:00頃です。遅いと月に何度かは24時過ぎです。
月に何度か私が送っていく時がありましたが、お迎えにはほとんど行ったことがありません(理由は後述)。
3.朝の過ごし方
6:30 起床 & 身支度 & 朝ご飯の用意
7:00 娘を起こす & 朝ご飯を食べさせる
7:30 朝食終了 & お着換え
7:40~7:45 出発
保育園への預け入れを8時頃に終えて、会社へ向かいます。
会社にはギリギリ間に合うくらいです。
しかし、娘は木曜日から妻の起きる朝5時半に一緒に起きるようになりました。朝5時半にアラームをかけて妻が起きるのですが、そのアラームで一緒に起きて、電気をつけて遊び始めます。「ママもどーぞ!」といって、一緒に遊ぼうとします。子供なりにママと一緒に過ごす時間を持ちたくて頑張って早起きしていたのだと思います。
6時に妻が出ていくと「ママァ~~~ッ!」と泣き叫んでいました。そこからなだめて朝ご飯を食べさせて、着替えさせて、保育園へ行くというのは一苦労です。朝5時半に電気を全光でつけるので、私も一緒に5時半に起こされてうんざりです。
朝の通勤電車の中で寝てる人の気持ちが初めてわかりました。
こんな感じで朝を過ごします。
4.帰宅後の過ごし方
18:00頃 保育園へお迎え
18:15~30 帰宅
帰宅後
・朝ご飯の皿洗い
・夜ご飯づくり
・子供に夕飯を出す
~ここまで19:30
・保育園から持って帰ってきた洗い物の洗濯
~ここまで20:00
・夕食の片づけ
・翌日の夕飯 & 朝食の仕込み
~ここまで20:30
・保育園の連絡帳チェック & 連絡帳記入
・お風呂
・歯磨き
~ここまで21:00
私は料理をしながらとか、連絡帳を読んでいるときに、ビールを飲みます。
家に帰ってからご飯を炊くのですが、炊飯器で1合のご飯を炊き上げるまでの時間が約20分ですので、ご飯が炊けるまでの時間で味噌汁とおかずを用意するのようにしておきます。
睡眠は21時頃を目指して行動しますが、うまくいったとしても21時には絶対寝てくれないです。私の方が先に寝落ちしてしまうというのが、毎日でした。
妻は23時頃に帰宅していたようですが、それまでには私も子供も寝ています。
5.実際に送り迎えと子供の世話を繰り返してみて
自分一人で全部やるのは本当に大変でした。朝は早く起きないといけないし、夕方帰ってからも座ってのんびりする時間はほんの少ししかありません。共働きで保育園に預けていて配偶者の協力がない人や、片親の家庭は本当に大変だと思います。
私は運よく一週間ほどの体験学習みたいな感じで済みましたが、これを保育園の期間(6年間)ずっと続けるとなると考えるだけでげんなりします。せめて落ち着いてビールを飲む時間くらいはほしいと思ってしまいます。二人を育てるとなると、もっとげんなりします。
当面二人目を作ることはないでしょう。
祖父母の近くに住んで、最大限の協力を得られるのなら得たほうがいいです。使えるものはすべて使うべきです。
6.会社への不満
私の会社は育児への協力や理解というものが一つも存在しない会社です。高度成長期的な「亭主元気で留守がいい!」の家族モデルを未だに踏襲しているような古臭い会社です。
子育てに関することで、いくつか人事部に提案や質問をしましたが、一つも改善されないし相手にもされていないので、会社には幻滅しています。現存するルールに倣って保育園の送り迎えを行っていました。
定時は9:00~17:30の会社なんですが、17:30に会社を出ると絶対に18:15には保育園につくことはできません。17:30に会社を出た場合、最寄り駅につくのは18:20ですので、その時点で「アウト」です。
17:00頃には会社を出なくては保育園へのお迎えには絶対に間に合いません。
しょうがないので、午後半休をとって17:00まで働いて子供を迎えに行きます。
ただの馬鹿な社畜ですね!
私は一所懸命会社のために働くなんて馬鹿らしいと思っています。しかし、毎日午前中で仕事を切り上げて帰れるほど仕仕事ができるわけではないし、堂々とサボって帰れるほど度胸のある人間ではありません。
真面目に午後半休を取得して17:00に帰るという方法しか思いつきませんでした。
時短勤務の提案、時間単位の有給休暇の取得、フレックス制度、勤務時間シフト等は一年以上前に提案しましたが、すべて却下されました。会社からの回答は「営業なんだから、うまくサボれ!」でした。育児への理解のなさに関して、私は今勤めている会社には心の底から失望しています。
私の有給休暇(年20日)はほとんど子供のために消化されています。それも、今回の様な変な使い方がほとんどです。
10:30に会社に到着 = 午前半休
17:00に退社 = 午後半休
14:00に出社 = 有給休暇 (1日)
19:00に出社 = 有給休暇 (1日)
私の会社の育児支援だと、こういうのが普通です。
政府も少子化が何とかだというのなら、まずは日本の会社に対して未就学児の子女がいる家庭については、フレックスなり、時短なり、勤務時間シフトなりを準備するような圧力をかけるのがスタートだと思います。
誰もが恵まれた大企業に勤めているわけではなくて、私のような中小企業に勤めている人だってたくさんいます。中小企業は人もいないしコンプライアンスも緩いので、結局いびつな有給休暇の使い方や労務管理になってしまいます。それなら育児がきちんとできる管理を義務化するべきです。
本当なら、売り手市場が人が集まらなくなっている中でも人が集まるような労働環境だったり、産休明けで帰ってくる女性に継続して働いてもらうために、私の会社の人事がそうした提案をするべきなんですけどね。
精神論と高度成長期的な会社のモデルは、既に破綻しているのに気付くべきですよ。私が勤めている会社の様な人事のモデルはなくなって然るべきです。
7.救われた言葉
ある会社で打ち合わせが終わって16:00頃に帰るときの話。
客:「これからどっかいくんですか?」
私:「帰ります。18:00頃までに家に帰って子供を保育園に迎えに行くんですよ。」
客:「それは仕事よりも大事なんだから、早く帰りなさい!」
その人は客先でも管理職に位置する人なんで、そういう人がいるときっと下につく人も育児がしやすいんだろうなと思います。私の会社にもほんの少しでもそういう理解がほしいです。
おしまい