ちょっと、俺

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辞書を引くということ

新人の教育をしている。

 

米系の外資系企業の我が社は、日常的に会社で扱うメールの半分くらいは英語だ。読んだり書いたり、そういうのができないと、まずは話にならない。外人が来れば会議も英語だし、飯を食いに行っても英語だ、そんな会社。

 

新人の彼は英語が苦手で、日々インターネットで英語を調べまくっている。ある日私が「辞書を持っていないのか?」と聞いたところ、「持ってません」という。その代り、インターネットで英語を調べまくっている。

 

インターネットで英語を調べまくるのもいいと思う。便利なものはどんどん使うべきだし、技術の恩恵に進んで預かるべきだとも思う。けれど、英語があまり得意でもないまま会社に入ってきたんだから、辞書くらい持った方がいいと思うし、進んで辞書を引いた方がいい。

 

なぜか?

 

辞書を引くメリット:

  • 辞書を引きまくっていると、自然とアルファベットの処理能力が上がる。ABCを最初から数えないでも、途中から数えられるようになる。
  • 辞書はネットで引くのに比べると視野が広いので、色々な情報が目に飛び込んでくるし、調べている過程でも色々な単語に出会う。
  • 構文や熟語を調べるときには、項目を隅々まで読まないといけないときもあるので、自然と多くの熟語や構文を目にするようになって、語彙力や表現力が上がる。
  • 動詞や形容詞の変化形がきちんと書かれているので、きちんと調べる癖がつくし、単語や構文が別な項目に載っているときに、きちんと調べ直さないといけない。クリック一つでジャンプできるのとは、ちょっと違う良さがある。

 

すぐに出てくるメリットはこのくらい。

 

デメリットは?

 

  • 重い
  • 調べるのに時間がかかる
  • ネットに比べると情報量が少ない
  • 初期投資(3,000円くらい)が必要

 

辞書を引くのが王道だとは思わないし、いつでもすぐにネットで調べるのを反対はしない。けれど、英語の底力をつけていくのなら、まずは辞書を引くべきだと思う。

 

電子辞書とかネットの辞書は、それなりに力を付けてから使ったほうがいいよ。

 

おしまい

 

 

ジーニアス英和辞典 第5版

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