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残業を90時間やってみた結果

私の勤めている会社は外資系企業です。

 

外資系といえば、みんな定時に帰るスーパー効率の良い会社と思っている人も多いかと思いますが、僕の勤めている会社はそんなことはありません。終電までバリバリ働いている人ばかりです。

 

給料は、まぁまぁです。

 

全体の効率は、「悪そうだな」と思います。

 

働いているふりをしている人も、多いなと思います。

 

私も夜遅くまで残業したりするときもありますが、普段は結構早めで、19時ころには会社を出るようにしています。

 

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2016年の10月と11月は、ものすごい激務でした。11月は残業が95時間で、休みは3日しかないという、まさに絵にかいたようなブラック企業でした。残業代や休日出勤手当はきちんと出ていました。残業代だけで、基本給に迫るくらいもらえました。

 

ちなみに、この残業代に「移動時間」は含まれていません。移動時間を含めると、多分150時間くらい残業していたと思います。

 

話を90時間の残業に戻しましょう。

 

90時間くらい残業をすると、自分にとってもいいことがないし、会社にとってもいいことはないと思います。

 

残業が増えてきて毎日終電で帰るようになると、家には寝に帰るだけになります。休日もたまにしか取れないので、家でのんびりしているだけになります。

 

平日の夜は家でコンビニで買ったつまみを食べながら、ビールを一本か二本飲んで、寝るだけ。休日は疲れすぎているので、昼前まで寝て、起きて、昼飯を食べて、昼寝して、夜ご飯食べて、また寝るだけ。

 

平日にも休日にも、テレビや新聞を見るような余裕はないので、情報収集をしなくなり、ちょっとした浦島太郎になります。普段家で何気なくつけているテレビですが、映像や音声で情報がとめどなく流れてくるのは大切です。情報ソースに触れなくなるので、情報は手に入らなくなり、浦島太郎になります。

 

2016年末にはピコ太郎が流行っていましたが、私がピコ太郎を知ったのは2016年の大みそかに差し掛かる頃でした。

 

自己啓発のための勉強も一切しなくなります、そんなことよりも寝たい。

経済紙を読んだり、情報誌を読んだりしなくなります、そんなことよりも寝たい。

テレビも見なくなります、そんなことよりも寝たい。

 

情報収集をしないので、話題もないし社会の流れなんかもつかめなくなっていきます。

勉強をしないので、スキルアップもしないし、目標の達成なんかもできません。

 

残業をして給料は増えるかもしれませんが、今後の自分の収入の幅を広げたり、組織に貢献できるスキルを身に着けたりするチャンスは、長時間労働によって蝕まれます。私は個人的に、その結果として、組織の弱体化や競争力の低下を招くことになると感じています。

 

ほかにも長時間労働の企業への弊害として:

  • 慢性的に睡眠不足なので、運転しているときにいきなり意識を失いそうになるので、事故のリスクが上がる。
  • 睡眠不足だし、疲れているので、普段10分くらいでできることでも、30分くらいかかり、結果残業時間のスパイラルに陥る。
  • 疲れすぎて仕事が雑になるので、計算ミスや誤字脱字が増えて、周囲へも迷惑をかけ始める。
  • 疲れてイライラし始めるので、雰囲気が悪くなり始める。

経験すればわかりますが、企業にとって長時間労働のメリットなんて一つもないと僕は思っています。

 

個人的な話に持っていくと、我が家は共働きなのですが、家事の負担が妻にだけ集中し、妻がどんどん不機嫌になり、さらに妻も疲労していきます。普段は私も子供をお風呂に入れたり、料理をしたり、皿を洗ったり、子供と遊んだり、そこそこ家事はします。

 

毎日24時とか25時に帰ってきて、翌朝6時とかに家を出ていくので、そんなことをする余裕はないし、そもそも子供は寝ています。妻も寝ています。「家族との時間?何それおいしいの?」となります。

 

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残業をすれば確かに目先の給料は増えますが、幸せかと言われれば幸せではなかったし、仕事が楽しかったかと言われれば、全然そんなことはありませんでした。毎日定時に帰って、家族とご飯を食べて、子供とお風呂に入って一緒に寝るくらいの生活が、私にはちょうど良い生活です。

 

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少子化の原因の一つは、間違いなく長時間労働が社会に蔓延しているからだとも思います。終電で帰ってきて、次の日の朝6時に起きるなんていう生活では、子供を作るのよりも睡眠を絶対に優先します。

 

長時間労働やめようぜ!

 

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